シンポジウム 社会学部創立60周年記念企画「日本の『共犯者たち』は誰だ?-権力とメディアの関係を問う」
INFORMATION
韓国ではテレビメディアも大きな変革期に入っている。上映する「共犯者たち」は、李明博政権(2008年?)での言論封殺の過程を、“共犯”となったKBS(韓国放送公社)、MBC(韓国文化放送)の内部も含め、描くドキュメンタリー。監督のチェ?スンホ氏は、MBC看板番組『PD手帳』プロデューサーであったが、2012年に解雇され、ネットニュース「ニュース打破」を立ち上げ、この作品を制作。その後、MBC社長が公募されることとなり、昨年12月からMBC社長となっている。作品の上映、監督の講演を踏まえ、「ニュース打破」のキム?ギョンレ記者、東京新聞の望月記者も交え、「権力とメディア」について考えるシンポジウムを開催する。
講師
MBC社長
チェ?スンホ 氏
1961年生まれ。1986年MBCに入社。プロデューサーとして『PD手帳』をはじめ時事問題を深くえぐった数々の番組を制作してきた。公正な放送を求める 170日間ストライキにより解雇。市民の支援で作られた非営利オルタナティブメディア「ニュース打破」で権力の素顔を明らかにすべく聖域なき取材活動を続けてきた。2016年、国家情報院のスパイ操作事件を扱った『自白』を監督として制作。公開して社会的に大きな反響を呼んだ。2017年8月、2作目の監督作品として、政治権力とメディアの 10年にわたるたたかいを描いたドキュメンタリー映画『共犯者たち』を公開。映画公開した後、MBC 労組は勝利し、2017年 12月、崔承浩氏はMBC社長に就任。
パネリスト
本学社会学部教授?メディア総合研究所所長
砂川 浩慶
「ニュース打破」記者
キム?ギョンレ 氏
1974年生まれ。2001年、KBS報道局入社。2010年のストで停職懲戒。2012年ストの時、『Reset KBS NEWS9』を制作し、KBSが報道しなかった情報をネット配信。2013年「ニュース打破」に合流。
東京新聞記者
望月 衣塑子 氏
1975年、東京都生まれ。東京新聞社会部記者。慶應義塾大学法学部卒業。東京?中日新聞に入社。千葉、神奈川、埼玉の各県警、東京地検特捜部などで事件を中心に取材する。著書に『武器輸出と日本企業』(角川新書)、『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(あけび書房、共著)など。
司会
専修大学特任教授?メディア総合 研究所事務局長
岩崎 貞明 氏
1963年、東京都生まれ。東京大学文学部を卒業後、86年、全国朝日放送(現?テレビ朝日)入社。報道局社会部で司法担当記者や「ザ?スクープ」ディレクターや「スーパーJ チャンネル」デスク等を経て退職。現在、専修大学特任教授、2001年よりメディア総合研究所事務局長。
通訳
延 智美 氏
1969年、東京都生まれ。92年韓国?延世大学卒、韓国?外国語大学同時通訳翻訳大学院(韓日科)卒。サムスングループSBC(社内放送センター)日本語ニュースアナウンサー、梨花女子大学通訳翻訳大学院非常勤講師を経て、日韓会議通訳?翻訳業フリーランサーの第一人者として活躍。主な業務経歴としては、NHKソウル支局レポーター「おはよう日本」、「ニュース10」など出演多数、「朝鮮通信使400周年記念事業」日本事務局 韓国広報担当、文化庁主催<日本映画上映事業>/ソウル通訳?翻訳総括、韓国釜山国際映画祭日本語公式通訳など。国際会議通訳として、「映像産業における国際競争力に対する再考」シンポジウム/韓国映像協会、「韓日宮中音楽交流」デモンストレーション及びセミナー/韓国国立国学院?日本国際交流基金、「韓日学術シンポジウム-FIFA ワールドカップを越えて」/延世大学青年文化院、日中韓文化大臣会合文化体育観光部キム?ジョンドク長官通訳など多数。記者会見やイベント通訳としては、北野武監督「HANA-BI」韓国記者団公式記者会見、梁石日「血と骨」韓国出版記念記者会見、「平山郁夫?金興洙二人展」開幕式など。2018年1月のチェ?スンホ監督作品『自白』の上映会でも同時通訳を担当、監督の信任も厚い。
詳細情報
名称
対象者
申し込み
学生は申込不要
一般の方は kyouhanshatachi@gmail.com
〈参加費について〉
学生無料
一般(資料代):上映会+シンポジウム1,500円、シンポジウムのみ1,000円
主催
共催
協力
備考
お問い合わせ
社会学部
一般の方はkyouhanshatachi@gmail.com